【どんなリスクがあるかな?】

生きていくうえでは、いろんなリスクがあります。本当にいろいろありますが、そのときに必要となってくるのが「お金」です。資産運用とは、この「リスク」に備えるということもできると思います。いつ死んでしまうかわからないというリスクに対して、保険をかけることでリスクをコントロールできますし。日常の中で、雨が降るかもしれないから傘をもっていく、というのもリスクのコントロールになります。

ただし、ここでご注意いただきたいのが、リスクをコントロールするには「コスト」がかかるということですね。例えば、保険をかけるときには、「保険料」というコストがかかります。雨に備えて傘を持っていくには「傘をもっていく」というコスト(これは微々たるもんですが)がかかりますね。

投資信託を持っておくにも、コストがかかりますが、そのコストを使っていくらかのリスクをコントロールできます。それでは、いったいどんなリスクがあるのでしょうか。



●インフレリスク

「インフレ」という言葉をご存知の方は多いと思います。 意味は、物価が継続的に上昇する現象のことで、貨幣価値の下落を意味します。

ものの値段が上がっていくことがどうしてリスクにつながるのでしょうか。 それは、お金の価値が実際には減ってしまうからなのです。

詳しくみていきましょう! 例えば、いま、手元に現金が100万円あるとします。 この100万円を年利1%の金利、10年間預金するとなると、 10年後にいくらになるでしょうか。

利子が1万円×10年で、合計110万円ですね。 (実際には、複利運用になるともう少し増えます) (さらに税金が引かれますが今回は無視です)

しかしながら、同時に物価が毎年3%ずつあがればどうでしょうか。 現在は、100万円で買えたものが、 10年後には、なんと約134万円になります。


現在 10年後
預金 100万円 約110万円
ものの値段 100万円 約134万円
インフレ率が年3%だった場合


名目上は、10万円増えたわけなんですが、 このインフレを考えると、 110万円マイナス134万円で、 24万円も、目減りしていることになります。 そして、 これまでほとんどの状態で、 銀行金利がインフレ率を下回っている状態でしたので、 このような状況は、今後十分に考えられるわけです。

つまり、預金などはあらかじめ得られる利子が決まっているので、価格の変動リスクは低いけれども、インフレリスクには弱いということができますね。


●価格変動リスク

次は、価格変動リスクです。投資信託は、具体的には株式や債券などに資金をあてています。これらの商品(株式や債券)は、毎日ものの値段が変わっています。(日経平均も毎日数字が変わりますよね)このように値段が変わるものは、すべて「価格変動リスク」があるということです。

カンタンにいってしまうと、将来もらうことのできる利益がいくらになるかはっきりとはわからない!ということです。いまの値段よりもあがれば利益になるし、いまの値段より下がってしまえば損になります。

株式は代表的な価格変動リスクをもつ商品ですが、あらゆる株式に投資を行う投資信託は、ゼロではないものの、価格変動リスクをある程度少なくした商品ということができます。とはいっても、投資信託にもかなりの種類がありますので、事前にしっかりと下調べをしておくことが大切です。

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