【金かプラチナか】

今回は、商品の現物投資をするならば、 金かプラチナか?というテーマでお話したいと思います。

地金商などでは、 金のほかにプラチナの現物も購入することができます。
金もプラチナも同じ希少金属ですから、当然、価格もかなり連動性があります。
供給量ベースでみれば、 プラチナは、金の20分の1の規模ですから、
より希少価値が高いということができますが、 金との比較においてどのような点に気をつける点があるでしょうか。

まず、第一に金とプラチナの違いとして、 株式などのペーパー資産との相関性をあげることができます。
プラチナの需要としては、 宝飾用もかなりあるのですが、それ以上に工業用の需要が多くを占めます。
そのほとんどが自動車触媒用です。
(宝飾用需要が29%であるのに対して自動車触媒用需要は46%)ジョン・マッセイ社より

排ガスに含まれる汚染物質を取り除く効果があるのです。
ということはどういうことか。
つまり、経済動向に需要がかなり影響されるということです。

事実、金と株式市場との相関性は、長期的には逆相関となっていますが、
プラチナと株式市場とでは相関関係が見られます。
ということは、金とは異なり、 プラチナは代替投資、リスクヘッジ手段としては不向きということがいえます。

次に、価格変動(ボラティリティ)の違いです。
結論としましては、 プラチナのほうがかなり動きます。
上がるときは上がり、下がるときは下げます。 つまり、よりハイリスクです。
好きな人はいいのですが、 心臓が弱い方や、極度な価格変動リスクは避けたいという方には向きません。
最近も、金ETFに続き、プラチナETFができるのではないかとの憶測から、 かなり乱高下しました。
こまごまとした違いはあるにせよ、 上記のようなことに注意して付き合っていく必要があると考えます。

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